岡本 芳郎

水土里ネット徳島
(徳島県土地改良事業団体連合会)

会長  岡本 芳郎

 会員並びに関係者の皆様には、平素より本会の運営並びに農業農村整備事業の推進に格別のご支援とご尽力を賜り厚くお礼申し上げます。
 日本の農業農村を取り巻く環境はますます厳しくなっており、農業従事者の高齢化、担い手不足等による耕作放棄地の増大、農業生産性の停滞や地域組織の脆弱化といった多くの 課題を抱えています。世界的に見ても、開発途上国の人口増加、頻発する旱魃や洪水などの異常気象により食糧需給は逼迫の 度を強めています。
 また、農業農村は食料の安定供給のみならず、洪水防止等の国土の保全、地下水を含めた水源の涵養、自然環境の保全、良好な景観形成、文化の継承など計り知れない大切な機能 を持っており、この機能を守り育て次代に引き継いでいかなければなりません。
 農業農村をささえる礎は土地改良事業による生産基盤の整備であり、土地改良施設の維持管理を担う土地改良区の基盤強化であります。戦後、国民食糧確保のための食糧増産政策 により、全国的に土地改良施設は急速に整備されましたが、戦後75年もたち、ほとんどのかんがい排水等の施設は老朽化し 改修の時期が来ています。また、近年異常気象による災害が多発していますが、防災対策として新しい観点にたった整備事業 が必要となってきています。さらに、土地改良区は農業人口の減少、高齢化、耕作放棄地の増大等の影響を受け、組織の運営 は年々難しくなっており、その対策を講じなければなりません。
 このような中、国では新たな「食料・農業・農村基本計画」が閣議決定され、農業の成長産業化を進める産業政策と農業農村の多面的機能の発揮を進める地域政策を車の両輪とし て、施策を展開していくこととしています。
 また県においては、「徳島県食料・農林水産業・農山漁村基本計画」を策定し、「もうかる農林水産業の実現」を目指して、強靭な生産基盤の整備や活力と魅力あふれる農山漁村 の創出などに取り組んでいます。
 本会といたしましても、以上のような現状を踏まえ、国・県をはじめ関係機関との連携を図り、会員皆様方のニーズに応えていくとともに、農業農村の発展に寄与できるよう役職 員一丸となり努力して参りますので、一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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